なかみはふたり
わたしたちは わかれることにした
せっかく であえたのに
やっとのおもいで であえたのに
かなしくて
さびしくて
みるものに いろがなくなった
わたしはとまる
でも まわりはくりかえしている
あさがきて
よるになり
またあさがくる
でもなにもかわらない
うずくまる
ふとみたら
つぼみだった なもないはなが
ちいさくさいていた
ひとつだけ
だれにもしられることもなく
ふしぎなんだよ
それから
もうひとつのかたわれが
みえるの
みえたらほかほかしたの
わたしのなかに
かたわれがいる
となりじゃなくて
わたしのなかにいるんだね
さいている はなをみて
かわいいねって おもったら
かたわれも こころがほかほかするんだ
わたしがほかほかになるのは
かたわれに なにか
うれしいことがあったんだね
かたちはひとつだけど
なかみはふたり
はなれていても
だいじょうぶってきこえる
ねぇ、きづいた?
ちょっとつよくなってない?